MW文庫

2012.02.08

『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』

 第1巻の感想はこちら

 文庫本初の本屋大賞ノミネート作品ということもありますます売れていることかと思います、『ビブリア古書堂』シリーズ。
 某書店で「ラノベ調の表紙を敬遠して手に取らないのは損」というPOPを見かけましたが、世間ではこの本の表紙でもラノベという判定なんでしょうか? 綺麗で素敵なイラストだと思うんですけど。

 あっさりとした味わいでさらりと読みやすく、興味を持たれた方には是非と安心しておすすめ出来る作品です。
 読後に表題になっている作品の方も読みたくなるのは前作に引き続き。

 ただ今巻では一か所だけ未だにどうしてもひっかかるところがあって、栞子さんの推理に素直にうなずけない感じが残っているのです。

 えーと、私は新刊文庫本の場合、読み始めるときに紙のカバーを外し自前のものに付け替え、本に挟んであるものも全部家に置いてから持ち出しますが、読み終えてからスリップもちらしも愛読者カード(はがき)も、大体元のように挟み直すんですけど……。栞子さん的にはこうすると読んでないことになるのか……。
 何でしょう、私は実はものすごい少数派だったってことでしょうか。
 栞子さん名探偵過ぎるんでときどき納得がいかないんですよ……。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2011.11.02

『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』

【送料無料】ビブリア古書堂の事件手帖

【送料無料】ビブリア古書堂の事件手帖
価格:620円(税込、送料別)

 あらすじと言うよりは表紙のイラストが綺麗なのに惹かれて購入。
 過去にあったある事件のせいで本を読めなくなってしまった主人公と、本の虫かつ尋常でない洞察力を持つ栞子さんが古書をめぐる様々な事件を解決するという体裁の物語です。

 古書の知識や過去の名作にまつわるエピソードなどが全編通してほど良く散りばめられていて、表題になっている作品を読んだことがなくても問題なく楽しめます。
 連作短編形式なのでするすると読みやすく、各エピソードに登場する人物達にもおおむね好感が抱けて、トータルではさわやかな気分で読み終えることの出来る一冊。
 若干「栞子さんそれは名探偵過ぎるんじゃないか?」と思える節もなきにしもあらずですが、まあ無理のないレベルなのでひっかかるほどではないかな……?

 書店では目につくところに展開されていることが多く売れてるんだなと思ってたらつい先日続きが刊行されましたね。購入済みですのでまた楽しみに読んでゆきたいと思います。私は志田さんが好きです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)