GA文庫

2009.12.10

『神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン』

 榊一郎 GA文庫

『私に触れるな───バケモノ』
 ミゼルドリッドの袖が触れた瞬間放たれたその言葉は、その場にいた全員を凍り付かせた。
 クガノ・リュネア。トルバス神曲学院の生徒でありながら、精霊嫌いを公言する孤独な女生徒。
 特別講師としてかり出されたフォロンは、彼女に自分と通じる影を見る。
 そんな彼らにつきまとう、血の様に赤い鬣を持つ馬型の精霊。そして街でささやかれる奏始曲の噂。
 この三つが結びついたとき、コーティカルテとフォロンは過去の因縁と隠された企みに遭遇する!
 クリムゾンシリーズ待望の第6巻!

 前回ポリフォニカ読んだのいつだっけと思ったら4月に読んだレオンさん以来なんと8か月も読んでなかったことが判明。
 道理で色々なコトを忘れかけているハズですよ…で、ミゼルドリッドってどこに出て来たキャラ? キネティック…?

 結構分厚い本だというのに内容的にはまだ全然序章というところがさすが榊氏と言うべきか、まあ榊氏の文章でなければ個人的には読まないような展開の遅さではありました…。
 やたらトゲトゲしいリュネアの言動には辟易させられるし、フォロンの優柔不断さ加減も相変わらずです。
 ポリ赤読んでるのってキャラが好きだからじゃなくて文章が好きだから、だから仕方ないんだけど…それにしてもくたびれたよ…。
 途中ミノティーが出て来たのは、嬉しかったけれど!(牛!)

 後編にあたる『エイディング・クリムゾン』はこれよりもさらにボリューム十分な様子。
 コーティが大暴れしてくれるといいなぁ。なんだかんだ言って読むのは楽しみです。

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2009.04.20

『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター2』

 大迫純一 GA文庫

 俺とアニィが初めて出逢ったのはマルト川の川底だ。水没した車の中ってシチュエーションは穏やかじゃねぇが、そんなこた関係ねぇ。アニィはまさに水もしたたるいい女だった。だから気を許したってわけでもねぇが、まさか俺のギャリエイ・モデル75を乗り逃げされるなんてな。ヤキがまわったもんだぜ。
 だがその()が屍体になって見つかったってんなら話は別だ。
 アニィから最後に託された銀色のカギ。そして水没した車のクーラー・ボックスに入っていたのは……少女の”心臓”だった。しかもそれは、精霊の力によって造られた精巧なレプリカときた。いったいどうなってやがる!?

 女性にはとことん優しい精霊探偵、レオンさんが主役のシリーズの2冊目です。
 4冊目が発売されると聞いて2冊目を読む。わかってます、未読本が多過ぎるんです…。

 『まぁぶる2』に出て来た猫型の精霊、セヴニエーラさんがレギュラー入り。
 レオンさんとセヴニエーラさんがどういうつながりなのか具体的にはまだわかってないですよね? 何だかポリ赤並みにもったいぶって隠してる過去のエピソードが増えてきつつある気がしてややげんなりです。ゴールディとか…。

 裏表紙あらすじの通りのハードボイルドなテンションで謎の女性やら何やらの正体を探るレオンさん。
 おお最後は何だかちょっとグロいのだなぁとか思ってたら衝撃的な展開になったワケですが、それまでがあまりにもたっぷりめに書かれていたためそのあっけなさに「え、ここ笑うとこ?」って思っちゃったのは内緒です…。
 ラスト、綺麗にまとまってましたけど、綺麗にまとめ過ぎですよね。そんな救いはないだろ、この話…。

 続きも楽しみに読ませていただきたいと思いますが、レオンさんの一人称はあまりにもアクが強すぎて読んでるうちになんだか疲れ果ててしまうので、またしばらく間を空けて……。

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2008.12.10

『神曲奏界ポリフォニカ メモワーズ・ブラック』

 大迫純一 GA文庫

 ある日マナガとマティアが街で出会った宿無しの少女シェリカ。2年前、父親が強盗傷害で逮補されて以来、父の無実を知る少女は街で生き抜いてきた。身元を隠し、美しいヒマワリ色の髪を隠し、誰にも頼らず誰も信じず、たった一人で戦ってきたのだ。
 だがマナガとマティアに心を開いたとき、孤独な少女は胸に秘めていた願いをつぶやく。
「パパを助けて」
 有罪の決め手となった監視カメラの映像、父に不利な警務員の証言。
 果たして二人はシェリカの魂の叫びに応えることができるのか!
 絶好調黒のポリフォニカ第7弾。シェリカ登場です!

 読書感想文はやっぱり読み終えてからすぐに書かなくちゃいけませんね…読了したのは今年の9月です。あっと言う間に月日は流れ3か月前です。もはや細かいところは覚えておりません…。

 とりあえずマナガさんが最初シェリカのことを男の子と間違えてる(マティアちゃんはわかってる)あたりの面白みが裏表紙あらすじで「シェリカは女の子」と名言されてることで半減してたり、GA文庫は何かこうエロゲのノベライズみたいなカットをカラー口絵に入れることみたいな決まりでも出来たんですかみたいなマティアとシェリカのシャワーシーンカットにむしろ萎えてみたり、色々あるけれどやっぱりポリフォニカの中では黒が一番私好みであることよなぁと、そんな感じです。

 2008年12月新刊で『リベレーション・ブラック』が出るようですが私まだ『リライアンス』も『アイソレーション』も読んでなかった…! 置いて行かれる…! ポリフォニカに置いて行かれちゃう…!

 引き続き、楽しみに読ませていただきたいと思います。

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2008.09.16

『神曲奏界ポリフォニカRPGリプレイ 時を越えた子守唄』

 榊一郎/加納正顕 GA文庫

 将都トルバスにある、あまり人気のないトウヤ神曲楽士派遣事務所。対人恐怖症の事務所長にして少女神曲楽士ローゼ。サムライ神曲楽士ティアン。苦労人で優しい白熊型精霊バーセル。口やかましいオウム型精霊ネル。そんな彼らに、持ち込まれた一件の依頼。そこから大事件は始まった。
 都市を破壊しながら暴走する精霊! 謎の楽曲を奏でる神曲楽士! 事件は事件を呼び、やがてトウヤ神曲楽士派遣事務所解散の危機に!
 プレイヤーは、原作者の榊一郎に、「ぱれっと」にも参加していた三田誠、F.E.A.R.社長の鈴吹太郎、人気TRPGデザイナーの矢野俊策という、超豪華メンバー。

 同時発売された『基本ルールブック』を読んだときにはあまり面白さがわからなかったのですが、TRPGのリプレイはやはり楽しいですね!
 味方をどんどん支援することが出来るのがこのTRPGの特徴、なのでしょうか。全員が一致団結して事件解決や戦闘に全力を尽くす様子が活写されていて非常に面白かったです。
 FS判定も実際にやってるところを読むと盛り上がりますねー。

 このリプレイは何と言ってもキャラが秀逸でした。
 ござる言葉のサムライキャラは私の大好物なので言うまでもなく、精霊がニ体とも動物型なところとか、所長の役割が主にシロクマにハンバーガーを食べさせることだったところとか。
 終盤、ティアンの契約シーンもいかにもクライマックスって感じで、燃えました。これは面白かったー。

 リプレイは続編の予定があるのでしょうか、ちょっとわかりませんが、私としては期待したい!

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『神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる2』

 榊一郎/大迫純一/高殿円 GA文庫

 GA文庫の人気シリーズ、『神曲奏界ポリフォニカ』の各色が一冊で楽しめるお買い得な短編集。
 青は絵師さんの四コマで参加したことになるんですかそうですか。
 BUNBUNさんのミニキャラは超絶かわいいんですが(マナガとwwwレオンwww)…これ誰だっけ…? というキャラが多数…あれー…?

 以下読んだ順番に感想を。

『リーズンズ・ホワイト』
 なるほど綺麗にまとまってるお話ですが、ブランカの秘密主義にはそろそろうんざりです。
 ただ単に無駄にもったいぶってるようにしか見えないんだよ、彼のすることは…。

『どらんく・くりむぞん』
 こ れ は 酷 い。
 どういう意味で酷いのかはご想像にお任せします。
 俺は何も言ってないよ!

『れおん・ざ・りたーなー』
 ああ…だんだん大迫氏の書く女性が苦手になってきた…(遠い目で)。
 嫌いじゃないんですけどね、苦手…。
 レオンさんはマティアちゃんのことで取り乱すぐらいがちょうどいいんです!(意味がわからないよ!)

『みすていく・ぶらっく』
 鬼! 幽霊! あんまりだ!www
 酔っ払っちゃったマティアちゃんが可愛かったです。

 久しぶりに読んだポリフォニカでしたが…まあ、こんな感じの短編集ですから、物足りないのは仕方がない…の…かな…?
 せめてミノティーが登場していれば…ッ!(ええー)

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2008.06.02

『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター』

 大迫純一 GA文庫

「お願いです、妹を助けてください!」
 任せときな、と調査に乗り出した俺だったが、少しばかり厄介なことになってきた。依頼人メイリンとともに出向いたコレアル神曲学院で、俺は事件が予想を超えて広がっていることを知らされたのだ。
 連続誘拐事件? おまけに屍体まで!? おいおい、どうなってやがる!
 若い女性、神曲楽士、そして契約精霊なし。この三つの共通点が意味するものは何か!? 事件の裏にある、歪んだ悲劇とは!
 男には強いが女の涙にめっぽう弱い。ブラック・シリーズに登場した“探偵レオン”がスピンオフしての新シリーズついにスタート!

 ポリ黒に登場した精霊探偵、レオンさんが主役のシリーズです。
 絵師さんが違う人になったのがなんだかショックで買ったものの読んでなかったのですが、先頃2冊目が発売されましたのを契機に読むことにしました。

 ところで私は、文庫本を読むときには紙カバーを外し、自前のブックカバーをつけて読むことにしています。加えて、シリーズものは続刊であるというだけで購入予定リストに組み込み、裏表紙やカバー折り返し部分のあらすじなどはまったくチェックせずに買って来るため、この『レオン・ザ・レザレクター』のあらすじも感想文を書く今になって初めて読んだのですが…。
 な、何事ですかこのあまりにもベタな、そして使い古された雰囲気しか漂わない一人称あらすじは…!
 「おいおい、どうなってやがる!」って裏表紙でいきなり言われても…!
 まあもちろんあらゆるものごとは個人の好みなのでこういうあらすじで読む気になる方もおられるということまでは否定しませんが…ちょっと失笑しました…。

 まあ、あらすじはともかく内容です。
 レオンさんが依頼人の女の人のために、ハリウッド映画っぽく頑張るお話です。
 以上。

 事件の真相について出されるヒントが結構あからさまなので、誘拐事件が発生している理由についてはわりと早い段階で大体わかってしまいます。
 で、誘拐された女性達がどこに監禁されているのかが問題となるワケで…その手がかりも一応は出されるんですが…これ、前の部分に書いてあったっけ…? そう言えばなんだかそういうのがあったような、みたいな記憶すら全然ないんですけど…私が読み落としてただけなのかなぁ…。最後の舞台が判明するくだりの盛り上がりにはちょっと置いて行かれた気分がしました…。

 次巻にはぬこが出るらしいので、楽しみに読んでみたいと思います!

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『ガッツ&ブラッド~蒸気帝国騒動記~』

 川﨑康宏 GA文庫

「なんか帝都を揺るがすような大事件はないかな……」
 かつて近衛騎士団に所属していたハイデマリー・コス。不幸な事件により田舎騎士団の副長を命じられた彼女は、なんとか功を立てて近衛騎士団へ復帰したいと目論んでいた。
 団長が病で寝込むなか、団員ふたりと帝都へ向かった彼女は、偶然クーデター騒ぎに遭遇する。これは好機と姫殿下の御身を守り、手柄を挙げようとしたハイデマリーだったが、欲望渦巻く帝都の人々の、政略レースや片想い、はたまた人質奪還の思惑まで加わって、事態は思わぬ方向へ───!?
 蒸気機械世界で繰り広げられる、抱腹絶倒スチームパンクコメディ!

 前作『ガジェット・ポップ』の感想はこちら
 前作発売から一年半ぐらい経ちましたが続きが出てくれて嬉しい限りです。今回は前のように半年寝かせたりせずに(自分的に)すぐ読みましたよー。

 ハイデマリー副長の行動方針は基本的なところがグリフィス団長と同じはずなのに、何故彼女は最終的に手柄を立てられなかったんだろう…。
 ハイデマリー副長のやり方があまりにグリフィス団長とそっくりだから今回もローデイル鉄の烏団がおいしいところをかっさらってますますその名を轟かせる展開なのかと期待したのに…。
 そこが団長と副長の違いなのかも知れませんが、お約束をビミョーに外したように見える結末が何だか物足りなかったです。グリフィス団長の不死鳥のごとき復活を願ってやみません。
 あ、ちなみに団長の病気はおたふく風邪です。

 いろんな事件がバタバタと関連しあってさながらドミノ倒しのように突っ走ってゆく物語のスピード感は前巻と変わりなく爽快でしたが、薄い本の中でたくさんの人物を動かしているから全体として薄味になってしまっているような…鉄の烏団の面々をきっちりメインにしてほしかったような、あるいは頁数を増量してほしかったような。

 それにしてもギレーネ姫は…近年まれに見るような良いお姫様だなぁ…。

 ともあれ、続きを楽しみに待ちたいと思います!

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2008.02.25

『ゾアハンター』

 大迫純一 GA文庫

「アザエル計画」
 それは人類の環境適応能力を飛躍的に高め、どんな条件下でも生存可能な新人類を造り上げるという極秘プロジェクト。だがウィルスのヒトゲノム干渉によって生み出されたのは、新しい人類などではなく、人を喰らい、際限なく増えていく異形の生物「ゾーン」だった……。
 バトル・ホイールレースのデビュー戦で鮮烈な勝利を飾った黒川丈は、その祝賀会の会場で「ゾーン」に襲われ、行方不明となってしまう。
 だがそれは、苛烈な戦いの、ほんの始まりにすぎなかった。
 圧倒的なスピードと迫力で展開される超絶バトル。本物のヒーローが、ここにいる!

 ポリ黒の大迫氏がGA文庫で新シリーズを始められたようなので、読んでみました。
 イラストがBUNBUNさんでなければ手に取ったかどうかは微妙なところですが…。

 さすが大迫氏、といった感じの、まっすぐに一直線に何もかもを貫く予想も期待も裏切らないストーリーを、たっぷりと熱めの文章で力まかせ勢いまかせに書き上げて、さあこれでどうだと言わんばかりに目の前に突きつけるようなお話でした。
 全体的にアメリカとかそういうところ系の映画っぽかったです。と言うか、そのものでした。

 どうしても、タイヤにじかにまたがるような形状らしいバトル・ホイールを「客観的に見てもカッコ良い」風にはイメージ出来なかった…描写はカッコ良いのに…そして実際にカッコ良いんだろうけど…いざ自分で頭に思い描いてみるとどうにも間抜けっぽいって言うか…。

 戦闘シーンがカッコ良いので、次巻も楽しみに読ませていただきたいと思います。

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2008.02.19

『神曲奏界ポリフォニカ ペイシェント・ブラック』

 大迫純一 GA文庫

 テレマ・シュレディングが最後に見たのは、愛車にまたがったまま進んでいく自分自身の身体だった。いつものルートをいつものように走り、そして家に帰るはずだった夜、彼は一瞬で絶命した。
 環状高速で起きた多重衝突の現場に駆けつけたマナガとマティアが見たのは、衝突して壊れた車と、あり得ない精度で切断された男の頭部。それに中央分離帯に残された謎の“螺旋”。その状況から精霊による殺人の疑いをもった二人は、被害者の身辺を捜査するのだが、その裏には二人が想像もしなかった深い動機が横たわっていた!
 ブルースハープが鳴り響き、隠された真相があらわになる!
 黒のポリフォニカ第六弾!

 読了はしていたものの感想文を書かないままにずいぶんと時間が経ってしまいました。
 読み終えたのはいつ…? 去年の11月…? 気がつけば4か月ですか…あれ…?

 それだけ時間が経ってるもんですから細かなところはやっぱり忘れてしまってるわけで、今あらすじを読み返しながらそこに書かれている『二人が想像もしなかった深い動機』について思いを馳せてみましたが、…あったっけそんなもの…?
 精霊が、神曲が、楽士が、ああそうかーって感じのハナシだったと思うんですが…。大迫氏の作品は良い意味でも悪い意味でも非常にオーソドックスなので安心して読めます。

 細かなところは忘れてしまいましたが、マナガさんはいつも通りに男前でマティアちゃんはいつも通りに健気でした。マナガさんとマティアちゃんが元気ならそれで満足です。
 ラストがどうなんのよコレ! ってところで終わってて、どうなるんだろう! って待ってたのに、次に出たのが『ゾアハンター』だったり『レオン・ザ・レザレクター』だったり『まぁぶる2』だったり(大迫氏優等生すぎです)、やっとポリ黒新刊出たー! と思ったらどうも過去編っぽかったり。
 結局どうなるんですか…!?

 次巻も楽しみに読ませていただきたいと思います。

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2008.01.17

『神曲奏界ポリフォニカ アニバーサリー・ホワイト』

 高殿円 GA文庫

 スノウたちの通う、中央精霊師学院は冬の長期休暇に入っていた。
 生徒達は久しぶりに故郷で休暇を楽しんでいたが、メイドのスノウはそうもいかない。学校に通っているぶんもきちんと働けと、執事のルークに強く命じられていたからだ。もちろんスノウも普段の恩を返すべく働く所存ではあったが、ひとつだけ気がかりなことがあった。そこで彼女は半日でいいから休暇をくれとルークに懇願するが、頑として聞き入れてはもらえない───。
 ルークの過去をスノウが知ることとなる『僕の時を刻む神曲』をはじめ、帰省したジョッシュに起こった物語『セレブレーション・ホワイト』など3作品を収録した初の短編集!

『僕の時を刻む神曲』
 ルークの事情は置いといて(置いといて…!?)ラストのブランカの突き抜けっぷりが素敵でした。

「だったら話は簡単だ。恋とは───」
「恋とは……?」
 ブランカは自信たっぷりそうに、にやりと笑うと、

「お前だ、スノウ!」

 と、びしりとスノウを指さしたのだった。

 「恋とは」「お前だ!」ですよ本当にもうどうしてくれようかしらこの犬精霊めが!(犬じゃないよ!)
 神曲楽士と契約精霊はみんな結婚しちゃえばいいんですよ! 結婚しちゃえばいいんですよー!(…)

『セレブレーション・ホワイト』
 なんという”ストーカー父”。
 謎キャラとかがちょっとだけ出て来たりして、なるほどこの辺を本編につなげてゆくのですね。

『金平糖の恋』
 ちょ、ミノティ売られる! 荷馬車に載せられて! 肉屋に引き取られる!!(おおよろこび)

 ポリ白はキャラやコメディ部分が秀逸なので、そちらの方向に特化してゆくと良いなと思った短編集でした。
 でもきっと本編が始まればまたシリアスに…多分『インフィニティ&ミッシング』みたいな展開に…。

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