映画・テレビ

2011.03.05

『クリミナル・マインド FBI行動分析課』その1

 『クリミナル・マインド』シーズン1の1話~10話までの感想。

 映画や海外ドラマをよく観てるおともだちにオススメいただいてレンタルで観始めたのですが、オススメされるだけあってさすがにすごく面白いです!

 私が好きなのは断然、天才ドクター・リードですね! おともだちから是非吹き替えで観てと言われてたのでそのようにしたのですが、森久保祥太郎さんの声が素晴らしい!
 他のメンバーもキャラが立ってて非常に面白いと思います。特にガルシア。

 多分かなり有名なドラマだと思うので、内容の説明とかは省きますー。
 そして基本的に私の感想はネタバレですので、未見の方はバック推奨。

 あと10話まで観たところでまとめて書いてるので、もしかしたら思い違い・記憶違いなどの記述が紛れてるかもしれませんが……。

 長くなるので続きはたたみます。

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2010.12.21

『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ』

 先日ネットでDVDをレンタル出来る某サービスに登録しました。
 これまでチェックしていなかったアニメの『ONE PIECE』をちゃんと観たいという理由で入会したのですが、せっかくだから気になりながらも観ていなかった数々の映画もこの機会に観賞しよう、そして記録をつけよう。
 というわけでこれからは本だけでなく映画の感想もここに書き込みます。

 ポケモン映画はいずれも安定した仕上がりの作品ばかりなので安心して観られます。
 今回の作品は『いわゆる悪役』が存在しないため最後まで穏やかな気持ちで楽しめたのが良かったです。
 そしてミュウがかわいい。ミュウがかわいい。ミュウがかわいい(三回)。
 ルカリオかっこよかったんですけどルカリオがかっこいいのは想定してたから!
 ミュウがかわいいのは予想以上だったから!

 次は何故かワンピのDVDが来ずにデオキシスとジラーチが来るようなので楽しみに待っているところです。

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2010.05.04

『シャッターアイランド』

 お久しぶりの感想は本ではなく、映画です。

 「全ての“謎”が解けるまで、この島を出る事はできない。」

 そんなコピーで表される映画の内容よりも『「超」吹替版』とやらがどんなものなのか気になっていた『シャッターアイランド』をおともだちと二人で観に行って来ました。

 以下ネタバレあり、というかそもそもネタバレしなきゃ感想なんてまったく書けないような映画のため、追記扱いにさせていただきます。
 完全に観賞後の方向けの内容となりますので、未見の方で観る予定のある方は絶対読まないことを強くオススメ。
 この先はくれぐれも自己責任で!
 それではどうぞ!


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2006.10.17

『アタゴオルは猫の森』

 遊びに出かけた先で映画化宣伝活動の一環としてロフト中を練り歩くヒデヨシに遭遇したのは実にまったくの偶然でありました。
 もらったチラシに書かれていた「好物の紅マグロのためなら友達も平気で裏切る」という主人公にあるまじき設定に心ひかれ公式サイトをチェックしてみると、ヒデヨシの声が山寺宏一氏。
 「アタゴオル」という単語の存在自体は知っていたものの『アタゴオル』という作品については未読未見おまけに作品世界についての予備知識は一切無し、にも関わらず何故だか妙に映画を観に行きたくなりまして、毎度お付き合いいただいているひろ嬢とすずか嬢と3人で公開初日に鑑賞してまいりましたよ。

 映画が始まってすぐに「脚本:小林弘利」のクレジットが出て、瞬間あッと思いました。全然知らなかった。小林弘利氏は私にとってはものすごく特別な作家さんなのです。それにしても予備知識がないにも程がある。

 オープニングのアタゴオルのお祭りのシーンが大好きです。このシーンのためだけにDVD買ってもいいかもとか思ったぐらい気に入りました。まぁ、すぐにヒデヨシが暴走してめちゃくちゃになっちゃうんですけど…(笑)。

 全体としての感想。わからない部分がかなり多いです。
 作品世界を知らないからわからないのか、知っててもわからないのか、はっきりとは区別が出来ないのですが…。
 一番謎だったのは、何故ヒデヨシがヒデコにあれだけ執着していたのか。
 ヒデコの「父上」だからでしょうか? ヒデヨシ本人も一度そんな感じのことを言ってましたがヒデヨシって「父上」がそもそも何なのか知らないんじゃなかったっけ?
 その後で「父上」についての知識を得たようでもなかったし、どうしてヒデヨシがヒデコだけをあそこまで特別扱いしてたのか、まったくわかりませんでした。何か特別な理由があったのか、あるいはただ単にヒデヨシの気まぐれだったんでしょうか。
 ヒデコが覚醒したきっかけもよくわからなかったのですが…こちらについては私が何かを見落としてたような気がする。
 あとあのカッコ良すぎるギルバルスってのが何者なのかもよくわからないのですが、こちらはどうも原作の方でもはっきりしてないって感じですねー。

 作中で一番気に入った台詞は、ギルバルスがヒデヨシを指して言った「アイツにとって生きることは祭りだ」ってやつです。次点はヒデヨシの「最低じゃ何でいけないの?」ってヤツ。
 映画をちょっと観ただけでもヒデヨシがある意味ものすごく難しいキャラクターであることがわかるのですが、さすが山寺氏、嫌味なところも構えたところもなく演じておられました。ヒデコの声は…もう完全にタママにしか聞こえなかった…可愛いかったんで良いんですが(笑)。

 3Dアニメ映画ということでお子様連れのご家族が結構入場しておられましたが、あんまりお子様向けーって感じの映画ではなかったです。ピレア関連のシーンは観念的抽象的でやや難解かもしれないとか思ったし。お子様が観てもちゃんと楽しいのかなあ? 私はもうお子様ではなくなったのでよくわかりませんが。

 面白いのは面白いのですが、観終わってもどこか何かがひっかかってるような気分にさせられる映画でした。もう一回ぐらい観たいかもしれない…。

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2005.12.18

『あらしのよるに』

 公開前からひろ嬢が見つけてきてくれた特別前売券(ポストカード&ガブとメイのマスコットつきキーチェーンがセットになってるもの)を準備しておいたアニメ映画『あらしのよるに』を観に行って来ましたよ。公式サイトはこちら。Flashが最新版じゃないと中が見れないみたいですけど…(バージョンアップすればいいじゃん)。

 絵本の方を既に『まんげつのよるに』まで読んでしまっているのでストーリーの一連の流れは全部わかっているわけで、だからすっかり覚えてしまっているような話では泣かないだろうと心のどこかで思っていたのに、オオカミの群れにもヤギの群れにももはやいられなくなったガブとメイが「いっそ、行くところまで行ってみよう」と濁流の中にふたりして飛び込む場面でいきなり涙が…。

 その後ガブとメイが雪山の洞窟に避難してから以降はぼろぼろに泣き通しでしたね…メイを前に空腹のあまり騒ぎ立てる自分のお腹を「鳴るな! 鳴るな!」と押さえつけるガブ、「わたしを食べてガブは元気に山を越えてください」と微笑むメイ、追っ手のオオカミ達が近づいて来ているのを見つけてもはやここまでと決意し遠吠えして単身立ち向かってゆくガブ…吹雪が止んだ後、山の向こうに緑の森を見つけてガブを呼び続けるメイ…。

 映画で泣いたときのためにとタオルを用意して来てたのにカバンの中から取り出す余裕もありませんでした。ガブが! メイが! 思い返すだけでも涙がじわりとにじんできます。
 自分のことを思い出したガブに「ずっとあなたを待ってたんですよ!」と叫んだメイの声が耳から離れません。ガブがあー。メイがあー。

 そんな風に泣きまくった一方でアニメ版ではガブもメイもめちゃくちゃかわいくって随所でなごみました。
 本気出すと二本足で立ち上がるガブが特に。谷飛び越えるときとか絶対四本足の方が助走つけやすそうなのに何故立ち上がるガブ。メイの手をつかんで全力疾走してたりもはやオオカミだか何なんだか!
 メイに待ち合わせの場所を伝えるために一生懸命岩を並べて暗号を送ってるガブとか。本当にオオカミなのか。そして同じような暗号で答えるメイ。本当にヤギなのか。

 それにしても全編通してガブとメイの目の表情が何とも言えない。ガブを見るときのメイの目が一際印象的でした。あの探るような試すような目が…。

 中村獅童氏と成宮寛貴氏の声も良かったですね。良い意味で声優さんっぽくないところがかえってガブとメイのキャラクターにピッタリだった気がします。
 もう一度観たいけどもう一度観てもやっぱり同じところで泣いてしまいそうな『あらしのよるに』。
 アニメ映画だからと敬遠せずに鑑賞することをオススメしますよー!

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2005.09.11

『チャーリーとチョコレート工場』

 先月『妖怪大戦争』を観に行ったときに流れた予告編を見て「次はこれを観に来よう!」と決めていた『チャーリーとチョコレート工場』を観て参りました。公開初日に映画を観に行ったのなんて生まれて初めてかもしれません。

 原作本を読んだこともなければジョニー・デップのファンですらない私でありますが、とにかく予告編がものすごく楽しそうだったのです。
 すずか嬢とひろ嬢とも観たい気持ちが一致して、三人揃って公開初日のそれも最初の上映回で観て来たのですが…。

 本編が終わってスタッフロールが流れ始めてもスクリーンから視線を外す気になれない。楽しくて幸福で元気の出る余韻がずーっと続いて、もうなんにもきちんとした言葉になった感想が出て来ない。面白かった、ただもうものすごく面白かった! それしか思いつかない!
 特に鑑賞直後は著しい興奮状態であの場面がとかあの台詞がとか言いたいのに全然まとまった意見になってくれないのです。面白かった面白かったと何度も繰り返すだけ。ある種の失語症状態とでも言いましょうか。自分があんな状態になってしまうとは思ってもみませんでした。

 具体的にどの辺がどうとかじゃなくて映画全部がまるごと良かった! 映像も音楽もテンポも展開もひっくるめて最高でした! ちょっとこの感じは本当に今までになかった。ものすごいです。特にジョニー・デップの目が…目や表情や仕草のひとつひとつが強烈。なんて存在感。そして文章では絶対にあらわせないようなものまで創り出してしまえる映像のすごさと言うものが…感想がどうしても抽象的になってしまうほど衝撃的な作品でありました。

 公開直後でありますので内容に踏み込む記述は差し控えますが観に行こうかどうしようか悩み中って人は悩んでないで観に行くことをためらいなくオススメします。面白かったー!!

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2005.08.14

『妖怪大戦争』

 先週の『姑獲鳥の夏』と同じくひろ嬢、すずか嬢と鑑賞してまいりました。
 公式サイトはこちら
 映画の雰囲気をそのまま伝えられるようにダイジェストっぽく箇条書きの感想をどうぞ。

・この映画の冒頭に出て来るものとしてはグロ過ぎるうえに「牛から生まれて予言をする人の頭を持つ妖怪」という予備知識がなければ何がなんだかわからない悪夢のような『くだん』。

・田舎の子供達の麒麟送子のハナシを「有り得ないから」と現代っ子っぽく否定するこの先ずっといじめの対象になりそうなタダシ君。

・映画の中では一度も呼ばれないのに「タタル」なんて名前を設定されてしまっている気の毒なタダシ君のお姉ちゃん。

・出席簿で児童の頭をバンバンはたき倒す確かに田舎の先生っぽいけれども教育者としてそれはどうなのかと突っ込みたくなるような宮部先生。

・「見かけで判断するなや! オレも抱いてくれ! オレも抱いてくれ!」と叫びながらタダシ君を問答無用で水の中に引きずり込もうとする何だかもう別の妖怪じみていた河童の川太郎にサムズアップ。河童最高。

・妖怪達が総出でタダシ君を脅かしまくるシーンではあちこちで子供の泣き声や「怖いよー」と言った声が聞こえ「いまの子もこんな映画でちゃんと泣くのだなぁ」とヘンな感心。

・ろくろ首の首の落ち方が良かった。おでこが痛そうだった。

・段差の下で両手を広げて待ってくれている川太郎をきれいに無視して自力で飛び降りるタダシ君にサムズアップ。

・重要なキャラクターだと思っていたのに出て来るや否やアギにやられる大天狗。

・大天狗と同じくらいたちまちにアギに折られる麒麟送子の聖剣(…聖剣なのに…)。

・電子レンジのターンテーブルの上で回されるすねこすりから目が離せません。

・加藤保憲に立ち向かおうと言われ「冬場ならともかく今の季節はちょっと…」と拒む雪女。

・加藤保憲に立ち向かおうと言われ逃げ出そうとした一反木綿を「鬼太郎の前ではええカオしてるらしいやないか!」と叫びながら柱にくくりつける川太郎。

・岡村さん扮する小豆あらいは足が痺れて立てなくなってたのにしつこく小豆をといでおりました(「といでると落ち着くんじゃない?」「毛づくろいみたいなもの?」)。

・ごぼう天のごぼうが……!!(衝撃)

・「アイツは元気でみんなのすねこすって励ましてるぜ!」

・本気を出しても加藤保憲にまったくちっとも最初から最後までとうとう全然歯が立たない麒麟送子。

・有り得ない場所に有り得ないタイミングで出て来た小豆あらいを全員がスルー。

・我が目を疑うような未曾有のクライマックス(…)。

・荒俣さんと京極さんがやってた山ン本五郎佐衛門と神ン野悪五郎って何なの? 御大の作品の何かに出て来るの?

・タダシ君、その嘘は佐田さんに気を遣い過ぎ。

・って言うか明らかにどっかで選択肢間違えてバッドエンドになってるっぽい。

 映画としては面白かったのですが物語としてはどうなの? と首を傾げてしまうような『妖怪大戦争』でありました。あのオチだと結局麒麟送子なんていてもいなくてもどっちでも良かったようなもんだし、何よりラストで大人になったタダシ君にすねこすりが見えなくなってたのがひどすぎる。最後の最後のワンショットもあんなんだしそこまで観客を裏切るような終わり方をして恥ずかしくないのかと問い詰めたいぐらい。

 しかしながら日本中の妖怪達が集まって来る百鬼夜行のシーンは良かったです。妖怪達が集まって来るのは決して加藤保憲を倒すためなんかではなくて「東京で祭りをやってるらしい」という話を聞きつけお祭りに参加するために押し寄せて来るワケです。その動機が妖怪らしくてとても良かった。結果として加藤の手下である器怪と乱闘になるのもケンカ祭りだと思ってるからであって。結局争ってるのは加藤保憲と人間とであって、妖怪達は利用されるために巻き込まれただけっぽいんだから、『妖怪大戦争』ってタイトルも本当はどうなんだろうな…?

 ともあれ楽しい映画でした。
 角川文庫から出てる『妖怪大戦争』も読んでみたいかもしれない。

 でもやっぱり群れで捕まった他のすねこすり達がどうなってしまったのかがすごく気になります。まさか一匹の他は全部…まさかあんなに愛らしい生き物達が…体液はインパクト強かったけど…(体液言うな)。

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2005.08.07

映画『姑獲鳥の夏』

 高校時代からの友人であるところのすずか嬢に誘われるままおなじみのひろ嬢と三人で映画版『姑獲鳥の夏』を観に行って来ました。公式サイトはこちら

 京極夏彦氏の原作は、高校の終わり頃か高校を出てすぐ? 記憶が曖昧ですが多分その頃に講談社ノベルス版で読んだことがありかなり年月が流れているものの大体の筋はおおまかにそこはかとなく覚えていなくもない状態、ちなみに『姑獲鳥』は結構面白く読んだ記憶があるもののそれ以降の作品は読まないまま今まで来てしまったため京極堂をはじめとする主要キャラクターに対する知識もそのとき印象に残った部分しか頭の中にはないまま、そんな状態で映画鑑賞当日。
 
 普通の映画の上映前にホラー映画の予告編を流すのはやめていただきたく。『ノロイ』とかそういうの私ホント駄目なんですから勘弁して下さい。もしかして『姑獲鳥の夏』はホラー映画にカテゴリ分けされてるんですか?

 映画の感想。

 映画館を出た後にすずか嬢が沈痛な面持ちで目を逸らし加減に「ごめん」って謝罪したのが非常に印象に残りましたってうわー謝るなー! そこであなたに謝られると私達も退くに退けない地点に! 「いや、いいよ。面白かったよ」と答える二人も互いに顔を背けがちでしたが要するにそんな感じの映画でした。
 高い金出して観るまでもなかったよ時間の無駄遣いだよと激怒するほど出来が悪いワケではないけれど、あの映画ホントに面白かったこれはもうDVDになったら買うね! みたいに絶賛するほどのものでもなく、ものすごくどこまでもフツーの作品でした。こんなにフツーな映画これまでに観たことがない、そういう点では新しい体験。

 長い原作を映画の尺にぴったりおさめきった手腕は見事です。原作の筋を丁寧に丁寧に抽出してなぞりあげ、このうえなくきちんと一本の映像作品にまとめてある。そこは素晴らしいと思います。
 ですが裏を返せばそれはただ原作を忠実になぞり抜いただけのこと。京極堂は確かに原作でも多弁ですが映画でそれをやられると単なる朗読会の様相。目を閉じてても成り立つようなものはもはや映画とは呼べないのでは…? まあ、そこで京極堂の台詞を大幅カットとかしちゃうと別物になってしまうワケですが…でもねえ…。

 謎解き以外では画面をぐるぐる回したりやたら明滅させたりあんまり意味があるとも思えないシーンまで一気にフラッシュバックさせたり、スクリーンを見てて気持ちが悪くなるような演出が多かったのも私には合わなかったです…。

 そんな中光っていたのが久遠寺菊乃役のいしだあゆみさんと紙芝居屋のおじいさん役の人(名前が…)。
 おじいさんはホントにいい味出してたしいしだあゆみさんはまさに迫真の演技。この二人が出て来るシーンになるのが楽しみで…って…京極堂や榎木津さんは…。

 つか何事ですかあの猛々しいエノさんは。駄目だよちょっと強そう過ぎるよ! 原作を読んだときに抱いたイメージとあまりにかけ離れ過ぎているよ! あるいは私が原作を読み違えていたと言うのか!?
 いや木場修よりガタイの良いエノさんとかちょっと有り得なかったから。あと京極堂も神主とか古本屋の店主とかとは思えないぐらい体格が立派過ぎ。憑物落としとか言ってなんか実体化させた妖怪を素手で仕留めそうなんですけど、京極堂。別の作品になったよ今。もちろん役者さんが悪いワケじゃありませんが…。

 そして京極夏彦氏演じる御大は…一体…気になって色々調べたところどうも時期的にはギリギリ一致するようなんですがそれにしたって本筋にまるで関係のない…そんなに出たかったのか、御大へのリスペクトなのか。おじいさんが良い味だったからいいんですけど。いいんですけど…。

 なおこの日のすずか嬢の感想はこちらにあります。

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2005.07.29

『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』

 公式サイトはこちら

 映画化されると知ったときからこれだけは観なければなるまいと思っていたクロ高映画を無事鑑賞することが出来ました。
 須賀貴匡さんを一目見た瞬間主人公の神山君に生き写しのその姿にノックアウトされて以来どのような内容なのだろうと楽しみにしていた映画です。

 百人入れば一杯になってしまうような小さな映画館の前から二列目に陣取って、真ん前の席に座っていた男性が会場が暗くなるや否や確かDVD特典か何かだったハズのマスクド竹之内のマスクをおもむろに着用したのに気づいて著しく怯えながら。

 冒頭にクロ高の歴史を記録映画風に読み上げていくシーンがあるのですがどういう表情で観れば良いのかと非常に戸惑いました。声も画面もシリアスなのに読んでる内容はめちゃくちゃなワケでそのミスマッチにどう対処していいのやら。どうも映画ってのは真剣な顔で観るものだという固定観念があったため…。
 でも迷ってたのは最初の数分間だけであとはラストまで爆笑の連続でしたけどね!

 て言うかメカ沢君が原作以上にカッコ良すぎてもうものすごくヤバかったです。声が。声が。私全然武田真治さんのファンとかじゃないんですけどカッコ良すぎた。ふと振り返ればメカ沢君がらみのところばかりが記憶にあるよ(笑)。動く度にメカっぽい作動音が鳴り続けてるのもかなりツボでした。恐ろしい…恐ろしい再現度だよ…。

 たっぷり笑わせて楽しませてもらった後で山口雄大監督と板尾創路さんの舞台挨拶が。
 会場が明るくなると同時に前の席の方はマスクを脱いでしまわれて、舞台挨拶で監督達にいじってほしかったからかぶってたワケじゃないのかと意外に思いました。…じゃあ一体何のためにマスクをかぶってたんだ、あの人は…? 何か私にはうかがい知れない深遠な理由が…?

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2004.09.08

『ヴァン・ヘルシング』

 吸血鬼とか狼男とかフランケンシュタインが出るらしい『ヴァン・ヘルシング』を観て来ました。

 いや出演してる俳優さんの名前は一人もわからないんですが、主人公のヴァン・ヘルシングよりもドラキュラ伯爵の方が断然カッコ良かったです。ヴァン・ヘルシング霞みまくり。

 ということでネタバレ全開で感想を。
 未見の方はご注意下さい。

 やっぱり何と言ってもドラキュラの目的がね! 何もかも全て我が子のためなんですよ! 彼は子供達に生命を与えてやりたいだけなんですよ!

 まあほらその子達ってちょっと多くてグロくて人を襲っちゃったりするけれども。

 我が子のために戦う父親! カッコ良い!
 感情を持たないドラキュラはうつろな心を満たすものが欲しいのです。三人の花嫁を侍らせても彼の心には愛も喜びもない。なのに生命だけは永遠に続く…。
 人間は何故自分達を憎むのか? 我々は生きるために人を襲うが、生きるために生命を奪うのは人間も同じことなのに。
 繭の中から飛び出した子供達を目の当たりにしたときの花嫁達の嬉しそうな顔、せっかく生まれた子供達が全滅してしまったときの花嫁達の悲痛な叫び。
 ヘルシングよりも遥かに魅力的なドラキュラ側に感情移入してしまうのは必然かと…。

 大体がヘルシング、あんまり強くない…。
 何かモンスター退治のエキスパートみたいなイメージがあったんでそのつもりで観てたんですけど、どんな相手にでも結構苦戦するし…(それでいて決してボロボロにはならないのは何故…)。
 最後のドラキュラとの対決なんか、偶然咬まれてうまい具合に狼男に変身出来るようになってたから勝てたようなモンで、ドラキュラの天敵が狼男だからわざとそうなるように仕向けたって言うのならともかく…主役の勝ち方としてそれはどうなのよ? ってモンで…。トレードマークっぽい歯車みたいな武器も最後は全然使ってなかったしね。すっきりしないです、色々。
 ヘルシングに色々なお役立ちアイテムを提供するカールの役どころは好きです。
 フランケンシュタインも好きなのになー。

 あんだけ投げ飛ばされたり落下して叩きつけられたりしてもピンピンして走り回ってたヒロインがラストのあれだけで…、…ってのも非常に納得いきません。彼女が死ぬ意味がわかんないし。腑に落ちないラストシーンではある。

 全体的にアクションシーンの連続で非常に疲れる作品でした。
 あっちこっちから次から次へと色んなものが襲って来てその対応に大わらわなヘルシング達。作中人物と同じくらい観ているこちらも気の休まる暇がないので唯一ギャグっぽいカールの存在だけが心のよりどころみたいになってきてもう。人物の移動とか場面の処理の仕方が上手なのでついて行けるからいいようなものの…。

 二人目の花嫁を倒したときの囮の馬車に銀の杭が仕掛けてあったってトリックは、なかなかだと思いました。
 十二時の鐘が鳴り終わるまでに…って設定は全然活かされてなかったような気がしてなりません。
 あとヘルシングの過去はもっときっちり出して欲しかったなあ。
 …フランケンシュタインは旅立ってどうするつもりだったんですか…?

 『ヴァン・ヘルシング』のみどころはあまりにもカッコ良すぎ男前すぎなドラキュラ伯爵の魅力に尽きます。
 普通にしてりゃいいのに壁歩いてたりいちいちカッコつけてるところが素敵すぎです。
 あとこの作品は音楽が素晴らしかった!
 映画の音楽に感心することってあんまりないんですがこれは良かったなー。

 そんな『ヴァン・ヘルシング』の公式サイトはこちら
 ちょっと疲れますが面白かったですよー。

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