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2006.02.14

『コッペとBB団 その2』

『コッペとBB団 その2』 田口仙年堂 ファミ通文庫

悪の組織BB(ブラック・ブリッツ)団支部、謎の美少女ヒーロー"薔薇の騎士"に襲撃される! 真紅の鎧の冷酷な騎士と馬車アルタイルによってブチのめされた基地は、瞬時に壊滅! 一方、支部の安否を気遣うQ三郎達だったが、作戦で屋台のアイス売りをしていたところ気弱な女子高生キリオと出会う。彼女の言葉がきっかけで、コッペは幼稚園へ通うことに。だが、薔薇の騎士に大事なお弁当を狙われ、園はパニック。危うしコッペ! 無茶苦茶なヒーローと悪漢と少女の熱血コメディ第2弾。

 私の中では未だにハズレ無しのすごい作家さん田口仙年堂氏の新刊が出ましたよー。
 今巻はコッペちゃんが幼稚園に!
 前巻で2号と仲良くなった正義のヒーロー、ライトドライバーの協力を得てかすみ幼稚園に通うことになったコッペちゃん。BB団内部にはいない同じ年頃のお友達に囲まれて大満足のコッペちゃん。

「あーっ! そうだ!」
 首領と同時にQ三郎が立ち上がった。
 全員の目がQ三郎を見る。首領と目が合った。
『どうしたQ三郎』
「明日、コッペの弁当の日だ!」

「卵くらいはあるだろう。卵焼きは必需品だな」
「コッペちゃんの嫌いなモノはあるのか?」
「こないだ食堂で見た時はなんでも食べているようだったが───」
「だが待て、見た目も重要だ。幼稚園の弁当と言えば、タコさんウインナーは外せないだろう」

『Q三郎よ』
 首領がマントの中に手を入れて、何かを取り出した。
 机の上に放り投げられたそれは「すぐにできる! おべんとう百選」というタイトルの本だった。どうして首領がそんな本を持っていたのかは謎だ。
『使え』
「お、おお……」
 Q三郎がそれを手に取る前に、他の幹部が取り上げて中を読み始める。
「なるほど、炊き込みご飯にするという手もあったか」
「このハンバーグは挽肉さえあればなかなか楽にできそうだぞ」
「カマボコで色を添えるのもテクニックの一つではあるな」
「だが待て、コンビニで冷凍食品を買って来るという手も捨てがたい」
「おめーら俺が作る弁当だぞ! よこせ!」
 Q三郎が席を立って本を奪い取ろうとするが、
「黙れ! 我々にもコッペちゃんをちゃんと教育する義務がある! お弁当のメニューも、貴様のようなガサツな男には任せられん!」
「そうだ! 日の丸弁当なんて持たされた日には、コッペちゃんが可哀想だろうが!」

 何この悪の組織……!!(衝撃)

 そんなブラック・ブリッツの皆様に守られて、コッペちゃんはかわいくて強くてもーサイコーですねー。
 幼稚園に通うようになってこれからもっといろんなことを覚えてどんどん成長してゆくのでしょうね…自分がフツウのこどもではないというその認識が今後のコッペちゃんにどのように影響してゆくのか、そのことにどう折り合いをつけてゆくのかが楽しみです。もっともコッペちゃんを取り巻く環境の大部分が既にしてフツウとは違っているのでそんなに大きな問題にはならないのかもしれませんが…。

 内気な女子高生にタキシードの執事という組み合わせもかなりなツボですしアルタイル君も可愛くていいですねー!
 今巻ではQ三郎さん達にいいように利用されっぱなしでしたが結構ライトドライバー好きかも。というかサタンが好きかも。喋るクルマ(笑)。
 次の巻ではライトドライバーさんのさらなる活躍を期待しつつも結局2号にうまく言いくるめられる立場から抜け出せなさそうな予感。
 まあコッペちゃんが元気で笑顔ならそれで良し! だと思います!
 次巻も楽しみに待ちたいと思います!

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