『ストレイト・ジャケット6 ラクエンのサダメ ~THE MIRAGE~』
『ストレイト・ジャケット6 ラクエンのサダメ ~THE MIRAGE~』 榊一郎 富士見ファンタジア文庫
ストジャシリーズ第6巻。
今回は謎の魔族がひしめく謎の島(…)にやって来た戦術魔法士レイオット・スタインバーグさん。
もちろんカペちゃんも一緒ですし(猫はさすがに置いてきました)確か第2巻ぐらいから鳴りを潜めていたアルフレッド・スタインウェイさんも心強い(…!?)味方として再登場です。
それにしてもどうしたことですか。
この巻のレイオットさんのカペちゃんに対する溺愛っぷりは…。
いつからレイオットさんはこんなカペちゃんのことばっかり考えて行動するようになったんですか!?
3、4巻の『過去編』が終わって以来レイオットさん明らかにものすごく性格変わってますね。
今巻では中盤付近でカペちゃんが負傷してしまうのですがもうその後のレイオットさんの動転ぶりと言ったら…いや元があんな性格のヒトですので言うほどうろたえてはいないようなんですが何かあるごとにカペちゃんが気になって気になってどうしようもない様が非常に微笑ましくて…二人で1枚の毛布にくるまったりしてるしな! 何それ! 魔族だらけのこの島で!
そんなレイオットさんとカペちゃんのことはさておいて。
プリンの人(ロミリオさん)もちらりと出て来る今巻は何だかこれまでにもまして不穏な雰囲気。
人類の天敵である魔族を、理性ある魔族『完全体』に制御させて軍事利用しようとする人達。
魔族は人類の究極の進化形態、理性ある魔族『資格者』は選ばれた者だけが辿り着ける境地であるとする人達。
個人で対処するには大きすぎる問題に巻き込まれようとしているレイオットさん達の運命は如何に?
…て言うかこれで前巻で懸念したレイオットさんのパワーアップ手段が魔族化だったらどうしよう。何かそうするしかなくなってきたっぽい感じがあるのですが。
そんな流れの中あくまでも日常から乖離しないネリン・シモンズ監督官の存在には心和まされるものがあります。
カペちゃん負傷に怒り爆発のネリンさんにはレイオットさんも手がつけられないようで、いや私はレイオットさんはカペちゃんと派なんですが(何派ですか)この二人も良いなあと。
で、ブライアン警視は?! 執事のファーゴさんは?!(本当に名前すら出て来なかった…!)
ところでアルフレッドさんが今回放った問題発言「ママ以外の女に興味は無い」ってホント一撃で有り得ないほど女性をひかせる最強の破壊力を秘めた台詞だと思うのですがその辺どうでしょうか(笑)。
モールドの上からコートを羽織ってたり色々便利アイテムを携えたりしてる点はレイオットさんよりカッコ良いのになあ~。
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