『ストレイト・ジャケット4 オモイデのカナタ ~THE REGRET/SECOND HALF~』
『ストレイト・ジャケット4 オモイデのカナタ ~THE REGRET/SECOND HALF~』 榊一郎 富士見ファンタジア文庫
ひろ嬢から貸していただき読み進んでます『ストレイト・ジャケット』シリーズです。
第四巻は二冊構成の後編、前編にあたる第三巻の感想はこちらにあります。
前の巻を読んだのが6月末ともなりますとさすがに色々細かい事情を忘れてしまっておりまして物語中盤過ぎるまで「エレンって誰…?」って状態だったのですが(でも前の巻を読み返すほどの必要は感じませんでした)、いや前の巻よりも後半の方がずっとずっと面白かったです。
第三巻から既刊を読んでいればわかる基本事項に関する情報を削ってレイオットさんの探偵パートを減らせば(うわー)きっとぎりぎり一冊におさまったに違いないよ。すごい分厚くなったとは思いますが。
それにしてもモールドをつけた戦闘シーンもたっぷりで、がっつりと読み応えのあったこと。
「……おはよう。ところで一つ質問があるんだが」
「私にお答えできる事であれば良いのですが」
「前から疑問だったが……あんたいつ寝てるんだ?」
「お休みをいただいた日にまとめて一か月分ほど」
ファーゴさん! 執事!(執事!?)
ファーゴさんの有能っぷりには痺れますね!
それでいながらフィリシスお嬢様が危なくなったときには思わずモールド・キャリアで無謀にも魔族の攻撃に割り込んだりしてしまうのです。
取り乱してる! 実は取り乱してるな執事!(激しく反応)
出会ったばかりのカペちゃんが気になって気になってしょうがないらしいレイオットさんも非常に可愛かったし魔族化しても妻と娘だけはあくまで特別扱いのダニエルも実は素敵キャラだし第四巻はこの三組のカップルを軸に読み進めろと言うことですか?(どうかなあ)
んでおいしいところは全部ロンじいちゃんが持ち逃げと。また出て来るとは思ってなかったよ…!
エピローグでカペちゃんのためにプレゼント用意して来てるブライアン警部も可愛すぎですね。何とかしてくれ。
「貴女が此処に今生きて在る事が───ちょっとでもたくさんでもいい、貴女と出会えて、嬉しいって想う人が、その事を表明する為にこういうお祝いはあるんだから。だからいつ生まれたとか、何処で生まれたとか、誰から生まれたとか───そんなのどうでもいいの」
こういう台詞を主役級のキャラではなくエレナおばさんにさらりと言わせるあたりも良いですねえ。
さすがにレイオットはこんなこと口にしないだろうから、普通ならジャックとかに言わせてしまいそうですけれど、やっぱそれだとちょっと違うんだな。
今後のレイオット・スタインバーグさんとカペちゃんに期待。
あ、クラッカーの音に反応して発砲しそうになったレイオットさんも素敵でしたよ。パーティーめちゃくちゃになるから。
「富士見ファンタジア文庫」カテゴリの記事
- 『ストレイト・ジャケット8 イケニエのロンリ ~THE SACRIFICE 2nd. HALF~』(2007.01.09)
- 『ストレイト・ジャケット7 イケニエのヒツジ ~THE SACRIFICE 1st. HALF~』(2007.01.05)
- 『香住の中の10万人』(2006.10.06)
- 『騎馬っていこう!』(2006.10.06)
- 『ドラゴンズ・ウィル』(2006.03.09)
The comments to this entry are closed.
Comments