『ストレイト・ジャケット5 ヨワムシのヤイバ ~THE EDGE~』
『ストレイト・ジャケット5 ヨワムシのヤイバ ~THE EDGE~』 榊一郎 富士見ファンタジア文庫
『ストレイト・ジャケット』シリーズ第五巻。
これで借りてたストジャは全部読み終えてしまいました…ここ読んでたらまた続きを回して下さいひろ嬢。『トモガラのエン』は短編集らしいですよ。
今回の表紙はまたかわいいなあ~。カペちゃんはもちろんレイオットさんの表情も良し。
表紙に猫がいることからもわかるように今巻ではカペちゃんが猫を飼うのです。エレナおばさんが持って来たのです。白靴下を履いた黒の仔猫。本文中にもある猫絡みの描写が可愛くてもう。
「まあ普通は『猫』って言えば通じるからな。このまま『猫』って名前の猫になるような気がするが」
「そんな。ちゃんと付けてあげましょうよ」
「しかしいちいち考えるのも面倒くさいしな……俺の猫でもないし」
少しも悪びれずにそう言うレイオットを見てネリンは嘆息した。
「じゃあ『レイオット』なんてどうですか?」
「雌だから『ネリン』の方がいいと思うが?」
「…………」
「…………」
何だかなあ(苦笑)。
カペルテータが襟元を少し開くと、膨らみはじたばたと上に登ってそこから顔を出した。
言うまでもなく例の黒猫である。
「元気なお子さんですな」
苦笑してレイオットが言う。
レイオットさんなんだかえらい変わったなあー(笑)。
とまあ初手から猫関係の些細なエピソードでなごみまくってますがメインのストーリーはずっしり読み応えアリですよ。
いじめられっこのファネット・ダウランドが救いのない日常に耐え切れず魔法に縋って魔族化し破滅するまでの物語。
しばらくご無沙汰だったプリンの人(定着)が気になるかたちで再登場。この人ってやっぱりロンおじいちゃんみたいな存在なのかしら。
ブライアン警部は警視に昇進して『サンダーボルト』が配備された対魔族の特殊狙撃部隊みたいなのの隊長になってました(大雑把だなー)。今回新登場のダリル・ローエングリーン…(うんうんとうなずきながら片手で握りこぶし)。
あとがきでも書かれてましたがほんと折り返し地点って感じの内容にまとまっててこれからが非常に楽しみです。大体のカードは出揃ったってところなのでしょうか? 今後魔族はどんどん増えて行くでしょうし強くもなるでしょうし一体どうするんでしょうか。今回チョイ役で出てたあの戦術魔法士さんがレギュラー化するのか。レイオットさんもかなりギリギリになってきてるっぽいしここらでパワーアップしてほしいですね、一気に。そういう作品じゃないような気もしますが。
次巻ではブライアン警視と執事のファーゴさんがいっぱい出て来ますように(どんなハナシよそれ)。
「富士見ファンタジア文庫」カテゴリの記事
- 『ストレイト・ジャケット8 イケニエのロンリ ~THE SACRIFICE 2nd. HALF~』(2007.01.09)
- 『ストレイト・ジャケット7 イケニエのヒツジ ~THE SACRIFICE 1st. HALF~』(2007.01.05)
- 『香住の中の10万人』(2006.10.06)
- 『騎馬っていこう!』(2006.10.06)
- 『ドラゴンズ・ウィル』(2006.03.09)
The comments to this entry are closed.
Comments