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2004.09.19

『ファイナルファンタジーXI ~遥かなる翼~』

『ファイナルファンタジーXI ~遥かなる翼~』 はせがわみやび ファミ通文庫

 FF11ノベライズ第七作目。
 今回はアル達のお話、ジュノでイーリスが殺人事件の容疑者になって…って感じで始まる物語です。
 『祈りの風』『星の誓い』『永遠の絆』三部作のメンバーが総出演。

 今回は何と言ってもシェラに缶切りを捨てられておそらく部屋で一人じっと缶詰を見つめていたのだろうジェドがあまりにもかわいそうすぎました。私の頭の中には何故か床に置いた缶詰を床に座って見つめているジェドの姿が。そばでモーグリがそっと涙を拭っていたりするのです。その後も「缶切りは残してくれないけれど」って意外なことに結構根に持ってるし(笑)。
 それにしてもしょっぱなから『寡黙でシャイ』な性格をよりによってアル視点の地の文で『ひとみしり』と斬り捨てられてもうあのエルヴァーンはどの方向に行っちゃうんでしょうな! かっこいいのにどっかヘンなんだよな、ジェドって…。

 せっかく再登場なのにガルカのマックスさんはとにかく影が薄かった…後半から登場のレイシャさんの方がまだ存在感があったよ。でもレイシャさん色々大変な目に遭ってって言うかちょっと目ェ離され過ぎね。彼女吟遊詩人なんですからもうちょっと大事にしてあげようよ。ラストに近づくにつれアルが目に見えてよれよれになっていってた感じ、相変わらずどっか頼りない主人公だなあ…。

 馴染みのメンバーが勢揃いするのは嬉しいけどその分一人一人の出番が減ってるワケだから、これまでみたいに三巻構成とかならともかく一巻読み切りの話の中では大分物足りないですね。かと言って人数を減らしても成立するストーリーだったのだろうかと考えるとちょっとそうは言い切れない。とすると物足りないけど無駄はないのだな。

 読後の感想、非常に面白かったです。
 物語を構成する各部品が実に見事に配置されていて、お話が進むにつれそれらを実に手際良く目の前に並べてみせてくれて、前に出て来たこれがこうだからこっちがこうなってこれが実はこうだからこうなんですよ、なるほどそうかー! みたいな。さすがにこれを立派な推理小説だとまで言うつもりはありませんが、ゲームのノベライズとしては抜群の質の高さだと思います。

 個人的には<トゥインクル・トレント(クリスマスツリー)>退治の様子をちょっとでも描写してほしかったなあー。そうかここでこのイベントを持って来るのかー! 何て言うか数を頼みに一匹のモンスターを叩きまくるアレはつくづく楽しかったです。

 この後は再びダグ&リン達のお話『騎士の誇り』シリーズが始まるわけですが。
 二組のパーティが合流してアライアンス組んで戦う話もそのうち読めるのかしら。『騎士の誇り1』にはマックスさんが出て来るようだけれども…。
 イーリスよりもニムの方がまだ白魔道士らしい(どちらかと言えば)と言う衝撃の事実。ニムの呪文を聞いたらイーリス顔真っ赤にして怒りそうだなあ。でもニムの方がすごいと。あとアルとダグって案外仲悪そう。で、2パーティー合流しても結局誰もペタにはかないませんでした、と(うわあー)。
 でも新シリーズにはまた新キャラが出て来てるからそれはないかなァ…。

 続刊も楽しみに読み進めてゆきたいと思う次第です。

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