『バブリーズ・リターン』
『バブリーズ・リターン』 安田均編清松みゆき他 富士見ファンタジア文庫
ソード・ワールドRPGリプレイに登場した伝説のパーティ(笑)バブリーズが小説で再登場。
パラサが冒険者になる前の出来事、リザードマンの子供との友情物語『尻っぽのともだち』、使い魔デイルの一人称で語られるフィリスとアーリア二人の女の話『振り向けばハッピネス』、バブリーズ唯一の良心レジィナと破戒坊主グイズノーが子供達のために頑張る『鮫の子は鮫』、そしてバブリーズが再びあの<指し手>とまみえる表題作『バブリーズ・リターン』、以上四作品収録の短編集です。
リプレイ集を読み終えてから大分時間が経ってるのでよく覚えてない設定も結構あったのですがそれでも面白く読了致しました。個人的にはやはりスイフリーがマトモに登場するのが最後の作品だけだったのが非常に不満。しかも微妙に活躍出来てないし…。みんなちゃんと見せ場があったのにスイフリーだけ影が薄かったような…まあ彼は戦闘で華々しく活躍するタイプでもないし仕方ないと言えば仕方ないのかなあー。大好きなキャラだけに残念です。テーブルの下にいるパラサを足だけで追い回してたのはかわいかったけど(笑)。
「汝の為したいように為すがよい」
ひとりごとに答えてきた声に、スイフリーは飛び上がった。慌ててきょろきょろと周囲を見渡す。
「何を悩んでおる? 我は導かぬ。汝の欲するままに動くがよい。さあ、汝に闇の膚と魔法よりの加護を与えよう」
スイフリーの顔が蒼白になってゆく。
やっぱり、笑うとこですよね、ここは(苦笑)。
しかしどう考えてもイラストが納得いきません…この作品の絵師さんに対する悪意はないのですが前と同じ人に描いてもらえなかったんだったらいっそイラストつけなきゃよかったのにとさえ思ってしまいます…嫌なら本文だけを読んでれば良いのにと思われるかもしれませんが挿絵ってどうしても目に入って来るもんでそうするとそっちにイメージを引っ張られてしまうんですよね…。
あの悪どくカッコ良いスイフリーをまた見たいものです。
スイフリーばっかりですねこの感想文。パラサも好きなんですが…ね…。
何か『魔法戦士リウイ』のどのシリーズかに(『砂塵の国の魔法戦士』?)『バブリーズ』の名前がちらっと出て来る巻があるとかないとか。
…リウイは既に挫折してるからなぁ…どこで読むのやめたかは覚えてるから再挑戦出来ないことはないんだけど、な…。
ソード・ワールドのシリーズはどうも全部つながってるみたいなのでやっぱりその辺もおさえておいた方がいいのかな。
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