『ストレイト・ジャケット3 オモイデのスミカ ~THE REGRET/FIRST HALF~』
『ストレイト・ジャケット3 オモイデのスミカ ~THE REGRET/FIRST HALF~』 榊一郎 富士見ファンタジア文庫
ひろ嬢から貸していただき読み進んでます『ストレイト・ジャケット』シリーズです。
1巻の感想はこちら。2巻の感想はこちらです。
前巻でアブナイ宿敵だの新しい敵組織だのが登場したのでそっち方面へ話が進むのかと思いきや、この3巻で語られるのは戦術魔法士(タクティカル・ソーサリスト)レイオット・スタインバーグと半魔族(ハーフ・ブルート)カペルテータ・フェルナンデス、二人の出会いの物語。約三年半時間が戻ります。
レイオットは呼ばれて行った村の村長から半魔族であるカペルテータとその父親(当然魔族)を始末するように頼まれるワケですが。
話の進み方がかなりゆっくりしてるなあと思ってたら上下巻だったのですね!
謎の大半を残したまま次巻へ続く、です。
『ストレイト・ジャケット』シリーズ、前の2冊が面白かったのでオススメなのですがこの3巻は正直ちょっと…戦術魔法士の見せ場たる戦闘シーンがあんまりなかったし、探偵役がレイオットさんだからなんでしょうけどやたらとまどろっこしくて。作者さんの文章の上手さでテンポ良く読ませてはくれるのですが。2巻のラストがものすごく盛り上がってただけに全然別の作品を読んでるような…きっと次の下巻で盛り返してくれるのだとは思いますが(期待)。
それから3巻目ともなるとさすがに本文中に挟まれてる用語や時代背景の解説の長さがうっとうしくなってきます…途中の巻からでも読めるようにという配慮なんでしょうか? 巻が変わる度にほぼ何もかもを一から説明しなおしてるもんだから余計進行が遅くなってるような…。
片眼鏡に山高帽の謎の御老人やらレイオットさんの元相棒フィリシスさんやらが出て来てるのですからもっとさくさく展開していただきたいところです。その辺も次巻に期待。
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