『ストレイト・ジャケット2 ツミビトのキオク ~THE ATTACHEMENT~』
『ストレイト・ジャケット2 ツミビトのキオク ~THE ATTACHEMENT~』 榊一郎 富士見ファンタジア文庫
ひろ嬢から貸していただいた第2巻。
1巻の感想はこちらにあります。
腕前は超一流の無免許戦術魔法士(タクティカル・ソーサリスト)レイオット・スタインバーグ。
中世騎士の鎧によく似たデザインの『モールド』(ストレイト・ジャケット)に身を包んで、魔法の使いすぎで人間が変質してしまった魔族(メレヴェント)と戦うのです。
今回は安価で質が悪いモールド『シェル』を街にばらまいて人々を次々に魔族化させる悪い人達と、開発した新型兵器の実戦データ収集のために悪党と結託している悪い役人達が相手です。いいんだろうかこのまとめ方で。ちなみに役人の方は逃げました。
第2巻も存分にカッコ良かったです。
ブライアン・メノ・モデラート警部が!(ええー!)
案の定そっち側に行ってしまいましたがブライアン警部は漢ですな! いいですな!
「どうした、お手伝いが必要か!?」なんて何気に気障な台詞を! まったくもう警部め! 人望は厚いわ正義感は強いわ貴様いいところばっかりか!
もちろん一番活躍するのはレイオットさんなワケですが。主人公ががっちり活躍するお話はイイですね。二十数体の魔族との戦闘よりもアルフレッドとの一戦の方がクローズアップされてたのは彼が今後レイオットさんの宿敵になるからですか?
魔族化してもいないのに「く……くく……くくく……ああ、本当に久しぶりだなああああ……レイオット・スタインバアアアアアアアアアアアアアアグッ!」とか言う人がこれから毎回出て来るかと思うとちょっとばかり気が滅入るんですが。アの数はかぞえました。
あのプリン好きなロミリオさんはやっぱり圧倒的でめちゃ強っぽいし、カペちゃんや今回初登場のジャック君もかわいいし、レイオットさんもだんだん前向きになってきて良い感じですね。漢字を多用した文章ながらリズムが良くてすいすい進むので読んでて楽しいし、続刊も貸してもらってますので楽しみに読んでゆきたいと思います。オススメですよ。『スクラップド・プリンセス』にも興味が出て来たなぁ。
それにしてもこの作者さんはものすごく銃が好きなのですね…。
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