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2004.06.01

『吉永さん家のガーゴイル3』

『吉永さん家のガーゴイル3』 田口仙年堂 ファミ通文庫

 『吉永さん家のガーゴイル』第3巻です。大好きだ。もう大好きだー!(叫)
 シリーズものの宿命として巻を重ねるごとにテンションが下がって行ったりちょっとずつ自分の好みとはかけ離れて来てたり、してても良さそうなものなのですが。第3巻も直球ど真ん中で大当たり。私はとても満足です。

 今回は植物と喋れるヘルメット、『イーハトーブ式交信装置』というものが出て来ます。草木が話す言葉をわかるようにするだけではなく、植物を人物のイメージに置き換えて視覚化することも可能な優れもの。
 双葉ちゃんはこの装置を用いて様々な植物達の話を聞き、やがて一輪の花と友達になるのですが…。

『吉永家の門番としてこれほど嬉しい日はない』

 双葉ちゃんが花に水をやっていたのが嬉しくて皆にふれて回るガーゴイルさん(いつの間に敬語ですか)。彼らしくもないはしゃぎっぷりが素敵です。

「おじさんもマントが邪魔だから座ってて」

 脱げなくなってしまったヘルメットを外すために怪盗百色も登場です。雑用ですか? 家では梨々ちゃんにごはんつくってもらってるんでしょうか。一緒に暮らしてるんですよね。保護者ですものね。一緒に暮らしてるんですよね…!(握りこぶし)

「サァ、戦うのデス、オシリス!」
 ヒッシャムが、試験管をアスファルトに叩きつける!

 かぁん! ころころころ……。

 試験管は割れずに吉永家の塀の前まで転がっていった。
『むう。硬い試験管だな』
「……ハイ……ヒコーキの中でも割れないように……」
 一番近くにいた和己が試験管を拾った。
「アノ……返してくれまセンカ?」
「あ、はい」

 返すし(笑)。
 今回のライバル、ヒッシャム&オシリスのコンビもそれはもう良かったです。きれいどころのお姉さんが増えたよー(嬉しいらしい)。
 壮絶にバトルしてもことが終わればからりとフツーに付き合ってしまえる、この作品世界のふところの深さが大好きです。

『───我は、我が守りたい者を守る』

 そして今回も双葉ちゃんを傷つけられてブチきれたガーゴイルさんは思う存分カッコ良かったと。

 笑うところもあるし思わずほろりとくるところもあるし、カッコ良い! って単純に興奮出来るところも考えさせられるところもある。面白いです。オススメですよ、『吉永さん家のガーゴイル』は。
 このようなことを言うと何を一人で盛り上がってるのかと呆れられそうですが私は田口千年堂氏がデビューしてくれて、『吉永さん家のガーゴイル』という作品に出会えて本当に嬉しい。こんなに面白い話を読めてつくづく幸せです。

 次の巻ももちろん、楽しみに待ちます!

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